親・高齢者が歩けない原因と対策
親が急に歩けなくなったり、立てなくなったりするとご家族はとても驚かれると思います。老人が急に立てなくなる原因はさまざまで、早めの対応が重要です。私自身も歩行困難を経験したことがあり、その実体験をもとに高齢者の歩行困難について解説します。

目次
高齢者が歩けなくなる主な原因
高齢者が歩けなくなる理由は多岐にわたります。代表的な原因には以下のようなものがあります。
- 筋力の低下:加齢とともに下肢の筋肉が弱くなり、立ち上がりや歩行が困難になります。
- 関節の問題:膝や股関節の痛みが動作を制限します。
- 神経系の障害:脊柱管狭窄症や脳卒中などが関係します。
- 視力の低下:周囲が見えづらくなると転倒のリスクが増します。
- 誤った姿勢・歩き方:長年の癖で体に歪みが生じ、痛みや不安定さを招きます。
- 転倒への恐怖:怖さから全身に力が入り、動けなくなるケースもあります。
これらが複合的に関係して、突然歩けなくなることがあります。特に「歩き方」「立ち上がり方」を見直すことが改善の第一歩です。
高齢者が急に立てなくなったときの対応
急に立てなくなったときは、焦らず次のポイントを確認しましょう。
- まず座ったまま上体を前に倒す
- お尻を少し浮かせる(手に力を入れすぎない)
- 前方への恐怖心をやわらげながら体重を足に移す
- 上体をゆっくり起こして立ち上がる
椅子に座ったまま手の力で無理に立とうとすると転倒の危険があります。体の重心を前に移し、足と体幹のバランスを使うことが大切です。
高齢者が歩けないときの対策
① リハビリテーション
筋トレよりも「体の使い方」を変えるリハビリが重要です。重心の位置や姿勢の意識を変えるだけで、立ち上がりや歩行が改善することがあります。
② 補助具の正しい使い方
杖・歩行器・手押し車など、状況に応じた補助具を使いましょう。ただし、依存しすぎると筋力が低下するため、専門家の指導のもとで活用するのが理想です。
③ 家の中の安全対策
手すり・滑り止めマットの設置、家具の配置見直しで転倒を防ぎます。こたつ生活中心で動作が減ると、立ち上がり筋力が低下します。
④ 姿勢の改善
前傾姿勢や猫背は歩行に大きく影響します。背筋を伸ばし、視線を前に向けるだけでも安定性が変わります。
⑤ 運動習慣の継続
朝の体操や短時間のウォーキングなど、「1日30分の活動習慣」を作りましょう。動くことが最大のリハビリです。
⑥ 栄養バランス
筋肉の材料となるタンパク質をしっかり摂取しましょう。肉・魚・卵・大豆製品などを意識的に食事に取り入れてください。
⑦ 医療機関・専門家との連携
病気や神経系の問題が隠れている場合もあるため、まずは専門家の評価を受けましょう。
食事と歩行の関係
「歩いているから安心」ではなく、「食べて栄養を補ってこそ歩ける体」が維持されます。毎食しっかり食べ、特にタンパク質とカルシウム・ビタミンDを意識しましょう。

整体治療の役割
整体治療は筋肉・関節・神経のバランスを整えることで、「動ける体」を取り戻すサポートをします。
整体で改善できるポイント
- 筋肉の緊張をゆるめ、柔軟性を高める
- 関節の可動域を広げ、痛みを軽減する
- 姿勢・重心のバランスを整える
- 体の使い方を学び直し、再発を防ぐ
高齢者の腰痛も併せてご覧ください。
坐骨神経痛で歩けない高齢者
お尻や太ももの痛みで歩けない場合、坐骨神経痛が関係していることがあります。原因は「病名」ではなく「体の使い方」です。
仙骨(骨盤の中心部)が傾くことで神経を圧迫し、痛みを引き起こします。

当院では、仙骨の傾きを調整し、再発を防ぐ施術を行っています。
症例紹介
脳梗塞後の歩行困難で悩まれていた80代男性の例では、在宅リハビリと整体を組み合わせることで、杖なし歩行が可能になりました。
また、「急に立てなくなった」女性の方も、立ち方の癖を修正することで再び自力で立てるようになりました。
まとめとご案内
高齢者が歩けなくなる・立てなくなる原因の多くは、筋力低下よりも「体の使い方の誤り」です。
「もう年だから」と諦めず、体のバランスと使い方を変えればまだまだ動けます。
まずは一度、くまさんの整骨院にご相談ください。


くまさんの整骨院 院長 金子 太樹
柔道整復師歴21年
自身の歩けなくなった経験を元に、地域医療とリハビリ専門の整骨院として、重症の慢性痛や片麻痺などのリハビリに特化しています。
\ 他の症状改善の実例もご覧ください /
くまさんの整骨院で実際に改善された症状別の事例を動画でまとめています。
▶ 症状別・改善事例まとめページはこちら

