骨盤骨折・大腿骨頭壊死を乗り越えて普通に歩きたい
2024年11/30に初めてご来院頂きました。
事前にお伺いしている情報としては2018年に事故により骨盤骨折恥骨にプレートが入っている、上腕骨近位端骨折。
2020年頃から歩行が少しずつおかしくなり特に歩行時の前ももの痛み、膝の痛みがひどく、腰痛もある。
2024年10月に大腿骨頭壊死と診断される(Ⅰ度)も完治
大腿骨頭壊死は2020年頃から発症した可能性が強い。
歩行は100m歩くのが精いっぱいとお伺いしています。
目次
骨盤骨折・大腿骨頭壊死の方初めてのご来院
まずご来院時には自転車で来られました。
『自転車は乗れるんだ』と率直な私の感想でした。
さらにお話を聞くうえで椅子に座ってもらおうとすると痛みを怖がるあまり普通に座れません。
動作を確認する上で立ち上がる時もゆっくり立ち上がり、立ち上がり終わると痛みが襲ってきて止まって行動できません。
何か痛みを感じると止まって痛みが治まるまで待つといった感じになっています。
そもそも当院のベッドに寝るのも大変な状態で寝た後も胸が痛い、背中が痛いと大変な状態でした。
寝ていても完全にお尻が後ろに盛り上がっていますのでこのような出尻の方は骨盤ズレ腰痛になりやすいです。
初回は120分くらいお時間がかかりました。
痛みが出たら待っての繰り返しになりました。
骨盤骨折・大腿骨頭壊死の方の変化
最初の3回くらいはやった時は良いけど夜に激痛が走るといっていました。
5-6回目の時に通勤で転んで杖となりました。
現在10回目くらいですが少しずつ良くなってきている実感があるという事です。
まずまだ30代の方なので考え方を変えて頂くことを最優先にしました。
落としたものを拾えないといっていたので少しずつ前に体を曲げれるように。
そして痛くても止まらない事、ゆっくりな動作を少しずつ早くするように心がけて頂きました。
いまだにストレッチはなかなか出来ていない(そこまで進んでいない)ですが、この先ストレッチなどもいれていきたいと思っています。
骨盤骨折・大腿骨頭壊死の方の歩行の変化
徹底的に最初は歩き方を変えて頂きました。
足が上がらないので体をゆすって足を浮かすという事をしていますし、手には過剰に力がいつも入っています。
意識的に変えるので力が入ってしまうので、通勤途中に駅で転倒となった可能性はありますが、よく転ぶとおっしゃっていたのと転ぶのが怖いとも言っていました。
杖になってから右杖と左杖どちらがバランスが良いかを判断し、左杖してもらいました。
そこから歩行は悪い所は沢山あるのですが少し楽な実感があったそうです。
さらに2025年2月2日室内で杖なしで足を前に出す練習を行い『杖なしでも出来る』と実感していただきました。
この時の患者様の『嬉しそうなちょっと良い』というのは私も嬉しかったです。
骨盤骨折・大腿骨頭壊死の方がなぜ悪化したか?
1つ言えるのは骨折時の痛い思いでどんどん体の使い方が間違った方向に行ってしまったからです。
2020年に悪くなってきたのに気づいていたのに放置して痛みを逃げるあまりどんどんおかしくなっていったという事です。
骨盤骨折・大腿骨頭壊死の方がなぜ他の所で良くならなかったか?
沢山整骨院、整形外科、整体などいったそうですが、ほとんど変わらなったそうです。
それはそうです。
やる側が歩けなくなったことなどないからです。
私は難病と言われて歩けなくなった経験がありますのでそこは歩くために何が必要かはわかっています。
細かいことを意識的にやっていかないとよくなりません。
単にマッサージしたら歩けるようになるか?というとそこは違います。
いかに1つ1つ丁寧にやっていけるかが鍵です。
もちろん私はお伝えするのは可能ですがやられるのはご自身になります。
著者名 金子太樹
著者プロフィール 蕨に開業して10年の柔道整復師