脳出血後の片麻痺歩行|現役医師が取り組んだ「左足に乗る」訓練 | くまさんの整骨院

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脳出血後の片麻痺歩行|現役医師が取り組んだ「左足に乗る」訓練

現役医師が徹底した片麻痺歩行訓練|左足に乗れない感覚から変化へ

今回は、脳出血後の片麻痺がある現役医師「ドクターさん」の歩行訓練をご紹介します。

今回の動画は3回分の歩行訓練です。取り組み方が非常に丁寧で、動きの変化も早く出てきました。

早く変化が出た理由は、単に身体のことに詳しいからではありません。

「今は何を直すために歩いているのか」を理解し、一つの課題を徹底して意識できていたことが大きいと思います。

左足に体重を乗せられないことに、自分では気づきにくい

ドクターさんは左麻痺ですが、左足に十分体重を乗せられていない状態がありました。

ただ、ご本人に「なぜ左足に乗らないのですか?」と聞くと、「わからない」とのことでした。

これは私が聞いてハッとさせられました。

なんでこれできないのかなー?なんでこれが怖いのかな?と思っていましたがこの「わからない」という言葉奥が深いと思います。

わからないから怖い、わからないからどうしていいかわからない。これは重要だと思います。

身体が曲がっていること、首が傾いていること、片方の足に乗れていないことは、本人にはまっすぐに感じている場合があります。

だからこそ、「もっと左に乗ってください」と言われても、どこまで動けばよいのか分からず、かえって力が入りすぎることもあります。

まずは今の自分がどの位置を「まっすぐ」と感じているのかを確認し、正しい位置を少しずつ身体に覚えさせていく必要があります。

変化が早かった理由は、やることを徹底できたから

ドクターさんは現役の医師です。

専門分野は歩行訓練とは異なりますが、普段から患者さんを診ているため、動きを観察することや、目的を持って取り組むことに慣れているのだと思います。

「この練習は何のために行うのか」
「今は何を意識すればよいのか」
「今は他のことを直そうとしない方がよいのか」

こうしたことを理解したうえで、一つずつ実行されていました。

そしてわからない事は聞いてくれます。

例えば、体幹が弱いのかな?

これは自分の経験からすると筋力ダウンというよりつかってないから使い方がわからないと思います。

翌週にはインナーマッスルは立っているだけでもブルブル震えてるんだね~と。

なんでも筋力不足のせいにするのもどうかとくまさんは思います。

体の捻じれで使いにくい筋肉、使い方を忘れた筋肉や動き、間違った使い方をしている筋肉や動きこれらが複雑に絡み合ってるとくまさんは認識しています。

これは私の考えなので色々な考えがあって良いと思います。

身体の変化は、たくさんのことを同時にやるよりも、今の課題を絞って繰り返した方が出やすいことがあります。

今回、特に意識した3つのこと

1.変な動きを脳に覚えさせない

歩きにくいからといって、力任せに歩くと、別の場所でバランスを取ろうとする動きが出てきます。

片麻痺では、麻痺側をかばうために健側へ逃げたり、手や肩に力が入ったりすることがあります。

その動きが続くと、本人にとっては歩きやすく感じても、あとから別の問題につながることがあります。

まずは、無理にたくさん歩くことよりも、今直したい動きを確認しながら歩くことが大切です。

これはくまさんが歩けない時もストレッチは凄い量やりましたが歩行はそこまで歩いていません。

そのストレッチをどう歩行にいかして歩くか。ここが皆さん苦手な所なのですがドクターさんはそこも当院くる前から出来ていました。

2.わからない動きこそ意識する

今回の課題の一つは、左足に体重を乗せることでした。

しかし、ご本人にとっては「左に乗っていない感覚」がありません。

わからない動きは、最初から自然にできるものではありません。
「沈んでいる」「手でバランスを取ろうとしている」など、くまさんからお伝えした目印を使いながら、少しずつ感覚を作っていきます。

良い歩き方ができてきたあとでも、疲れてくると元の動きに戻ることがあります。

そのときに「今、沈んでいるな」と自分で早く気づけることが、歩き方を変えていくうえで大切になります。

3.焦らず、ゆっくり動く

力が入りすぎると、本来使いたい場所とは違うところで頑張ってしまいます。

前へ進もうとしているのに、身体を後ろへ押さえてしまう。
バランスを取ろうとして、手や肩に力が入る。

こうした動きは、急いで行うほど出やすくなります。

ドクターさんも、一つずつゆっくり確認することで、身体の位置や足への乗り方が分かりやすくなってきました。

今まで難しかった、しゃがむ動作にも挑戦

今回は歩行だけでなく、しゃがむ動作にも取り組みました。

片麻痺では、しゃがむときや立ち上がるときに、麻痺側へ乗れずに健側へ逃げてしまうことがあります。

ドクターさんの場合も、右足の位置や左足への体重の乗せ方を少しずつ調整しながら行いました。

最初から深くしゃがむ必要はありません。

「今の位置で痛くないか」
「左足に乗れているか」
「力みすぎていないか」

を確認しながら、できる範囲を少しずつ広げていきます。

ドクターさんは聞いてくれます。しゃがむのはなにに大事なの?

  1. 沢山色々な動きをした方が色々思い出す、あるいは再教育される可能性があるとくまさんは考えます
  2. スクワットでいいのでは?ともう方もいると思いますが、下までしゃがむならまだいいです。途中でとめてスクワットするのと下までしゃがむのは使われる筋肉が違います。これはくまさんが歩けない時も沢山蹲踞の姿勢をしました。
  3. 出来ないことが出来ると自信になります。これが一番大きいかもしれません。

くまさん的には勇気、自信、やり方、考え方は重要だと思っています。

正しい動きは、人によって異なります

片麻痺の歩行で大切なのは、見た目だけを真似することではありません。

左足に乗れていない方もいれば、右足に乗りすぎている方もいます。
足首、膝、股関節、体幹、肩など、優先して見る場所も人によって異なります。

だからこそ、「麻痺足をもっと前に出す」といった一つの練習だけを繰り返すのではなく、今の歩き方では何が一番の課題なのかを確認する必要があります。

今回のドクターさんのように、今やるべきことを一つに絞り、正しい動きを身体に覚えさせていくことが、歩き方を変える近道になると考えています。

今後も動画で経過を追わせていただける場合は、変化の過程をご紹介していきます。

よくある質問

Q. 左足に体重を乗せているつもりなのに、乗れていないことはありますか?

あります。片麻痺では、ご本人にとってはまっすぐ立っているつもりでも、麻痺側へ十分に体重を乗せられていないことがほとんどです。

自分では分かりにくいため、歩いている動画や立っている姿勢を確認しながら、どの位置がまっすぐなのかを少しずつ覚えていきます。

Q. 麻痺側に乗れない場合、たくさん歩いて練習した方がよいですか?

ただ歩く回数を増やすだけでは、かばう動きや力みまで繰り返してしまうことがあります。

まずは、今どのように身体を使っているかを確認し、直したい課題を一つに絞って取り組むことが大切です。

Q. 現役医師だから、歩行の変化が早かったのですか?

医師だから早く変わると決めつけることはできません。

ただしドクターさんは、「何のためにこの練習をするのか」「今は何を意識すればよいのか」を確認し、分からないことを質問しながら一つずつ取り組まれていました。このように目的を理解して続けることは、歩行訓練でも大切だと考えています。

Q. 片麻痺なら、全員が麻痺側の足に乗る練習をすればよいですか?

いいえ。麻痺側への体重の乗せ方が課題になる方もいますが、優先して確認する場所は人によって異なります。

足首や膝の動き、骨盤、体幹、肩の力みなど、今の歩き方で何を優先するかを確認する必要があります。

Q. しゃがむ練習は、歩行と関係がありますか?

歩くだけでは使いにくい動きもあります。しゃがむ・立ち上がる・方向を変えるなど、さまざまな動きを行うことで、使えていなかった身体の使い方を思い出していくことがあります。

また、今までできなかった動作ができるようになることは、自信にもつながります。

Q. スクワットではなく、深くしゃがむ練習をする理由は何ですか?

途中で止めるスクワットと、下までしゃがむ動作では、身体の使い方が異なります。

ただし、全員が深くしゃがむ必要はありません。痛みや転倒の不安がない範囲で、その方に必要な動作を選んでいきます。

Q. 歩き方を変えるには、どのくらいかかりますか?

歩行の変化には個人差があります。その場で感覚が変わる方もいますが、新しい動きを普段の歩行で使えるようになるには、繰り返し確認することが必要です。

良い歩き方ができてきても、疲れると元の動きに戻ることがあります。だからこそ、「今、沈んでいるな」「手に力が入っているな」と自分で気づける目印を作っていきます。自分で変わったと実感できる目安は8カ月とお伝えしています。


片麻痺リハビリ
くまさんの整骨院 柔道整復師免許

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金子 太樹
【保有資格・実績】 ・厚生労働大臣認定 柔道整復師(国家資格) ・臨床経験20年以上 / 延べ20万人以上の施術実績 重症症状(片麻痺、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛など)を専門とし、他の整体院や保険診療では得られない価値を提供することに情熱を注いでいます。患者様が「この先歩けなくなるかも?」という不安から解放され、一歩ずつ回復へ向かえるよう、正しい努力の仕方をサポートしています。