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階段が上がりにくい原因は「足」だけじゃない?背中の動きで歩き方が変わる話

階段が上がりにくい原因は「足」だけじゃない?背中の動きで歩き方が変わる話

こんにちは。くまさんの整骨院です。

今日は脳卒中後遺症の方の「階段」についてのお話です。

私が自分の歩行動画を撮った時に、
「あれ?背中が全然動いてないぞ」
と気づいたことがありました。

これはまずいなと思ったのが、今回のきっかけです。

階段を上る時に、左足で上がろうとすると力が入らない感じがあったり、違和感があったりしました。

一時的には、いろいろ体を動かしていると良くなるんです。

でも、またすぐに元に戻ってしまう。

そんな状態がありました。

そこで今回は、背中が動いていないことに対して、あえて背中を動かしながら左足を出して階段を上ってみました。

すると、

「あれ?これならいけるじゃん」

と思ったんです。

その感覚をホークスさんにもお伝えして、実際に階段を上がってもらいました。

本来、クロスパターンというのは歩行の時に使う体の動きです。

右足を出す時に左手が前に出る。
左足を出す時に右手が前に出る。

このような体のねじれを使った動きですね。

階段では本来そこまで意識して使うものではないのですが、今回はあえて意図的に使ってみたという内容になります。

以前の階段の様子

まず、過去の動画からホークスさんの階段を見ていきました。

2023年10月の動画では、階段を下りる場面がありました。

この階段は結構高さがある階段で、下が見えるので怖さもあると思います。

それでも、ゆっくりではありますが、ちゃんと降りることができていました。

これは素晴らしいことだと思います。

ただ、最近ホークスさんからいただいた階段の動画を見ると、登り始めの時点から少し分回しが強くなっているように見えました。

そこで今回、改めて階段の動画にしました。

左足で上がる時に力が入らない

くまさんの場合、普段左足で上がろうとすると力が入りにくい感じがあるとのことでした。

骨盤を横に持っていったりしても、あまり変化がない。

そこで体を少しねじってみたところ、

「あれ?上がれるじゃん」

という感覚がありました。

ここが今回の大事なポイントです。

階段で足が上がらない時、足だけを一生懸命動かそうとしても、うまくいかないことがあります。

人間の体は、足だけで動いているわけではありません。

背中、骨盤、体幹、腕の動きも含めて、全体で足を出しています。

右足を上げる時には左手が前に出る。
左足を上げる時には右手が前に出る。

手は普通に出ていても年齢重ねると全く背中が動いていない方が多いです。
今回は意図的に背中を使うということです。

このようなクロスパターンを少し使うことで、足が上がりやすくなることがあります。

体の使い方が逆になっていることがある

実際に階段で試してもらうと、最初はなかなかうまくいきませんでした。

「全く分からない」

という感じもありました。

これは当然です。

今まで使っていなかった動きを急にやるわけなので、最初から自然にできる方が難しいです。

ただ、手の位置や体のねじれを少し変えていくと、足の出方が変わってきました。

例えば、左手を少し前に出すことで体が自然にねじれます。

その状態で右足を上げる。

逆に、右手を前に出すことで左足が出しやすくなる。

このように、腕と背中の動きを使うことで、足の出方が変わることがあります。

これは足だけの問題ではなく、体の使い方の問題でもあります。

階段の高さに合わせて足を上げる

もう一つ大事なポイントがあります。

それは、階段の高さに合わせて足を上げることです。

階段といっても、駅の階段、家の階段、施設の階段など、高さはそれぞれ違います。

でも、無意識のうちに全部同じように足を上げてしまっていることがあります。

高い階段でも低い階段でも、同じように力を入れて足を上げようとする。

そうすると、必要以上に力が入ったり、足が引っかかったり、動きがぎこちなくなったりします。

実際には、足を上げる高さは少しでいい場面もあります。

必要な分だけ足を上げればいいんです。

ところが、毎回フルパワーで上げようとすると、おかしな動きになってしまうことがあります。

階段を上る時は、

「どこまで足を上げればいいのか」

を一度確認してみるのも大事です。

階段が大変な方は、まず非麻痺側で蹴る意識から

階段を上るのが大変な方は、まずは非麻痺側の足でしっかり蹴る意識を持つといいと思います。

最初からきれいに上がろうとしなくても大丈夫です。

まずは、

「あ、少し上がれた」

という感覚を作ることが大事です。

そこから少しずつ、足を内側に閉めていく。
分回しを減らしていく。
まっすぐ足を出していく。

この順番でいいと思います。

いきなり完璧な形を求める必要はありません。

まずは安全に上がれること。

そのうえで、少しずつ動きを整えていくことが大切です。

高い場所が怖い場合は無理をしない

ホークスさんの場合、階段の上の方に行くと怖さがあるとのことでした。

これは仕方ないと思います。

私も高所恐怖症なので、上の方に行くと怖いという感覚はよく分かります。

怖さがある状態で無理に練習すると、体に余計な力が入ります。

余計な力が入ると、さらに動きが悪くなることもあります。

結局のところ何をやるかというのはきっかけにすぎません。
どう自分の苦手意識や恐怖感を克服していくか?という事になってきます。

階段練習は安全性を優先してください。安全は非常に大事ですが安全すぎても悪化していきます。
実際ホークスさんの昔の動画をみると昔のが良かったりしました。
しかも練習は当時よりもしているというのに。
これは躓かないようにという安全にという事がより分回しを強くしていると思います。

歩行に関しても同じような事が言えます。

手すりを使う。
誰かに見守ってもらう。
無理に高い場所でやらない。
疲れている時はやらない。

こういった配慮は大事だと思いますが時にはチャレンジしてみるという事も重要かと思います。
しかも意識を変えて。

自主トレで良くなった後に、また悪くなることもある

私自身も、6年前に一時的に歩けなくなったことがあります。

時間にすると、4〜5時間くらいだったと思います。

救急車で病院に運ばれて、帰る時にはなんとか歩いて帰ることができました。

その当時も、背中が使えていないことは分かっていました。

だから、背中を使えるように練習しました。

でも、6年経って自分の歩行を見てみると、また背中が全然動いていない状態になっていました。

毎日自主トレをしているのに、なかなか成果が出ないという方もいると思います。

一度良くなったのに、また悪くなってきたという方もいると思います。

でも、それは無駄ではありません。

良くなった経験。
また悪くなった経験。
何をすると変わったのかという経験。

それらは全部、今後の回復に使える経験値になります。

ある程度回復してきた時に、また少しおかしくなったとしても、

「前はこうしたら良くなった」
「この動きが足りなかった」
「ここを使うと足が出やすかった」

という経験が役に立ちます。

だから、今やっている自主トレや練習は無駄ではありません。

焦らず、今のペースで続けていただければと思います。

背中を使うと左足が上がりやすくなった理由

私の体は、少し右の方に曲がっているような状態があります。

その中で、クロスパターンを使って右側に体をねじった時に、階段で左足に力が入りやすくなりました。

これが、左足周りの神経の流れが良くなったのか、筋肉の使い方が良くなったのかは分かりません。

ただ、その方向に体を使うと、左足が上げやすい姿勢になっていたということです。

階段で足が上がらない時、足だけを見るのではなく、背中や体幹、腕の動きも見ていく必要があります。

足が悪いから足だけを鍛える。

もちろんそれも大事です。

でも、足が出やすくなる体の使い方を作る考え方を変えるということも同じくらい大事です。

まとめ

今回は、階段を上る時に足が上がりにくい原因として、背中の動きやクロスパターンについてお話ししました。

階段で足が上がりにくい時、原因は足だけとは限りません。

背中が動いていない。
体がねじれていない。
腕の動きが使えていない。
階段の高さに合わせた足の上げ方ができていない。

このようなことが関係している場合もあります。

階段を上るのが大変な方は、まずは安全を第一にしてください。

そのうえで、非麻痺側で蹴る意識を使ったり、背中や腕の動きを少し使ったりしながら、足が出しやすい体の使い方を探してみるといいと思います。

一度良くなって、また悪くなることもあります。

でも、その経験は必ず次に活きます。

焦らず、今できることを続けていきましょう。

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金子 太樹
【保有資格・実績】 ・厚生労働大臣認定 柔道整復師(国家資格) ・臨床経験20年以上 / 延べ20万人以上の施術実績 重症症状(片麻痺、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛など)を専門とし、他の整体院や保険診療では得られない価値を提供することに情熱を注いでいます。患者様が「この先歩けなくなるかも?」という不安から解放され、一歩ずつ回復へ向かえるよう、正しい努力の仕方をサポートしています。